ナポレオンのロシア遠征は失敗に終わった。しかし、これで諦めるナポレオンではなかった。フランスへ戻ると直ぐさま軍の再建に着手する。
そんな中、一度は降したプロイセンが再びフランスに牙を剥く。ロシア、オーストリア、更にはスウェーデンと同盟を結び、ナポレオンの前に立ちはだかったのだ。1813年春、両者は激突する。しかし、かつてのようなワンサイドゲームとはならず、10月には逆にナポレオンがドレスデンとライプツィヒとの間に押し込まれた。
この状況を打開すべく、ナポレオンはライプツィヒに軍を進める。こうしてナポレオン戦争期最大の会戦が幕を開けた。
【付録ゲーム】
諸国民の戦い The Encirclement at Leipzig, 16-19 October 1813
(ゲームデザイン:エドワード・カーラン)
『諸国民の戦い』は1813年10月中旬におきたナポレオン率いるフランス軍と対フランス連合軍の戦いをシミュレートするものです。本作は原則的に2人で対戦するように作られています。
本作はSPI社から1975年に出版された『NAPOLEON AT WAR』シリーズの中の1作でナポレオン戦争を作戦級レベルでシミュレートした対戦型ゲームです。このシリーズによるゲームは、いずれもこの時代の代表的な戦闘を扱っています。各ユニットは戦闘に参加した実際の部隊を表しており、マップはその戦場を表しています。
このシリーズの各ゲームには、基本ルールと特別ルールの2つのルールが用意されていて、本作も前半に基本ルール、後半に「諸国民の戦い」特別ルールが準備されています。基本ルールはこのシリーズのいずれのゲームにも共通なルールが記載されており、特別ルールには該当ゲーム固有のセットアップ、増援等のルールが記載されています。
今号では諸国民の戦いの歴史記事や付録ゲームのチュートリアルを特集記事としてお届けします。
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ゲームスケール
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地図上の距離(1ヘクス)=約400〜800m
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1ユニット=約500〜1000人程度
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プレイヤー数=2人
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プレイ時間=180分程度
内容物(雑誌除く、付録分)
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駒200個1枚(15mm角)
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マップ1枚 (A1判1枚)
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ルールブック1冊
ゲーム情報
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ソリティア性:普通
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ルールの難易度:普通
CONTENTS
本誌68ページ(フルカラー)
■特集
- ●歴史ノート:ライプツィヒの戦い(宮永 忠将)
- ●NAWを始める人のための『諸国民の戦い』チュートリアル(コマンドマガジン編集部)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内 克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂 令夫)
- ●もう一つの頭脳──グナイゼナウ小伝(大木 毅)
■NEXT ISSUE
- ●次号予告 オリジナル・ソリティアゲーム『ヒトラー暗殺計画(デザイン:中嶋学)』
■READ & PLAY
- ●Carolingian Twilight(山内克介)
- ●THE LAST HUNDRED YARDS Volume4, The Russian Fornt (諸岡幸治)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●新シミュレーションゲーム批判序説(高梨 俊一)
- ●第一次世界大戦航空機列伝 AGE of DOGFIGHT(宮永忠将)
- ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(徳岡正肇)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
■NEW COMERS
