1939年9月1日、ドイツのポーランド侵攻によって起こった第二次世界大戦。9月3日、イギリス、続いてフランスも対独宣戦布告を行いヨーロッパの戦火は広がりつつあった。それに先立つ8月21日。グラーフ・シュペー号はヴィルヘルムスハーフェン港より出航。戦争開始とともに大西洋及び(インド洋での通商破壊任務に就く事となっていた。
1939年12月13日、ラプラタ沖海戦において甚大な被害を受けモンテビデオ港に退避。自沈の運命をたどるまでのシュペー号の任務をソリティア(1人専用)ゲームで追体験できる作品が、この『グラーフ・シュペー号の戦い』である。
【付録ゲーム】
グラーフ・シュペー号の戦い Cruise of the Graf Spee
(ゲームデザイン:エリック・ハーベイ)
『グラーフ・シュペー号の戦い』はDecision Gamesが発刊する「World at War」第66号に付録掲載されたソリティア(1人専用)ゲームを完全日本語版として付録化した作品です。プレイヤーは〈グラーフ・シュペー号〉の艦長となり艦を操り、多くの困難な任務をクリアしなければなりません。対する連合軍の艦船はゲーム・システムが操作します。
プレイヤーは補給や修理、その他〈グラーフ・シュペー号〉にまつわる判断を下し、南大西洋、そしてインド洋へと航海する中で連合軍の軍艦や商船や予期せぬイベントに出くわすことになります。時には強力な連合軍艦船との戦闘を繰り広げることにもなるでしょう。また時には勇気を持って敵から逃れることも重要です。
連合軍の警戒レベルが高まると、イギリス海軍がプレイヤーの艦をそれだけ執拗に追い求めていることになり、敵艦と遭遇する危険性が高まります。しかしプレイヤーは航海の途中で入手した情報や特別な任務を行える海兵中隊を活用して状況を打開することになるでしょう。ゲームは、プレイヤーが任務を達成するか、乗艦が撃沈されると終了します。
また、選択ルールを用いると姉妹艦〈ドイッチュラント〉を指揮し、2人で協力プレイをすることができます。
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ゲームスケール
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1スペース=約1海里
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1ユニット:1隻、潜水艦群、航空部隊
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プレイヤー数=1人用(ソリティア)
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プレイ時間=180分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個1枚(15mm角)
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マップ1枚 (A1判1枚)
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チャート1枚 (A4判1枚)
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ルールブック1冊
ゲーム情報
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ソリティア性:非常に高い
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ルールの難易度:普通
CONTENTS
本誌68ページ(フルカラー)
■特集
- ●「シュペー」戦記――巡洋艦戦略の蹉跌(大木毅)
- ●チュートリアルプレイ シュペー奮戦記
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 バトル・フォー・クルスク
■READ & PLAY
- ●どうする、アメタン!(山内克介)
- ●Rise of Tribes(樽井英晃)
- ●RED SEA : CONFLICT in the HORN OF AFRICA SCENARIO (諸岡幸治)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
■COLUMNS
- ●新シミュレーションゲーム批判序説(高梨俊一)
- ●第一次世界大戦航空機列伝 AGE of DOGFIGHT(宮永忠将)
- ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(諸岡幸治)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS
