1805年、ナポレオンはアウステルリッツの戦いで勝利し第三次対仏大同盟を崩壊させ、フランスはプロイセンに矛先を向ける。
そして1806年10月14日、ナポレオン1世が率いるフランス軍はドイツのイエナ及びアウエルシュタット方面でフリードリヒ・ヴィルヘルム3世率いるプロイセン王国軍と衝突する。この戦いにおいて、プロイセン軍は多大な損害を受け崩壊。プロイセン全土がフランス軍に制圧される結果となった。
【付録ゲーム】
イエナ・アウエルシュタットの戦い The Battle for Prussia, 14 October 1806
(ゲームデザイン:トーマス・ウォルチック)
『イエナ・アウエルシュタットの戦い』はSPI社から1975年に出版された〈NAPOLEON AT WAR〉シリーズの中の1作で、ナポレオン戦争を作戦級レベルでシミュレートした対戦型ゲームです。
このシリーズの各ゲームには、基本ルールと特別ルールの2つのルールが用意されていて、本作も前半に基本ルール、後半に「イエナ・アウエルシュタットの戦い」特別ルールが準備されています。基本ルールはこのシリーズのいずれのゲームにも共通するルールが記載されており、特別ルールには該当ゲーム固有のセットアップ、増援等のルールが記載されています。
〈NAPOLEON AT WAR〉シリーズは、プレイのしやすさを主眼に置きながら最大限リアリティーを追求しています。このような観点から、ルール、ユニット等は極力理解しやすく、プレイアビリティーの高いものになっています。ユニットは100個を越えることはありません。共通ルールのために、あるゲームから次のゲームに移るのは容易になっています。デザイナーにとってもそのおかげでリアリティーを高めることに集中することができました。
コマンドマガジン付録において編集部オリジナルデザインのカラーイラストユニットが入っています。
※クリックで拡大画像を見ることができます。
ゲームスケール
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地図上の距離(1ヘクス)= 約400〜800m
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1戦力=500〜1000人
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プレイヤー数=2人用
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プレイ時間=180分程度
内容物(雑誌除く、全付録分)
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駒216個1枚(15mm角)
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マップ1枚 (A1判1枚)
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ルールブック1冊
ゲーム情報
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ソリティア性:普通
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ルールの難易度:普通
CONTENTS
本誌76ページ(フルカラー)
■特集
- ●リプレイ:プロイセン劇場の三段階(岩永秀明)
- ●歴史ノート:マレンゴからイエナ・アウエルシュタットまでの足跡(宮永忠将)
- ●ミランダ風“味変”?(倉元栄一)
- ●名誉なくして平和なし!(山内克介)
- ●復活! 男泣き戦争映画塾(山内克介)
- ●ユニットよもやま物語(生駒望人)
- ●ゲームから本へ、本からゲームへ(桂令夫)
■NEXT ISSUE
- 次号予告 グラーフ・シュペー号の戦い
■READ & PLAY
- ●Heroes of Land, Air & Sea(樽井英晃)
- ●ON TO MOSCOW/CORAL SEA(諸岡幸治)
■SCENARIO
■WAR HISTORIES
復讐を誓う老虎──アウエルシュテットのブリュッヒャー(大木毅)
■COLUMNS
- ●新シミュレーションゲーム批判序説(高梨俊一)
- ●第一次世界大戦航空機列伝 AGE of DOGFIGHT(宮永忠将)
- ●ウォーゲーム・メカニクス(堀場亙)
- ●あなたの知らない(かもしれない)戦争マンガの世界(生江秀一)
- ●ガチャを回すな! ゲームを買え!(徳岡正肇)
- ●野獣げぇまぁ拡大版(徳岡正肇)
- ●新兵★通信
■NEW COMERS

【訂正とお詫び】
コマンドマガジン169号に掲載の記事「ゲームから本へ、本からゲームへ」(P32〜P33)の「関連ゲーム紹介」について誤りがありました。
紹介した『Austerlitz』(1973年)は『The Battle of Austerlitz』(1980年)の間違いでした。訂正してお詫びします。なお訂正した「関連ゲーム紹介」はこちらから確認できます。